年始のご挨拶

　昨年は、国内経済は緩やかな回復基調が続く中で、2025 年の大阪万国博覧会が決定し、関西の起爆剤になることを大い期待しているところでございます。しかしながら、地域による格差も見られ、生駒地域においては少子高齢化の進行が進み、経営者や従業員の高齢化、後継者不足、業務運営の見直しも含めた働き方改革への推進等への対応などの課題に直面しております。また、地震や台風などの天変地異により各事業者様は何らかの影響をお受けになられたのではないでしょうか。
　そのような中で、本所としては、一昨年に引き続き全会員事業所を訪問し、会員皆様のお声や悩みを聴かせていただき、講演会やセミナーなどの開催に繋げました。持続的活性化においては、地域内での地産地消や経済循環の活性化を目的に各イベントを実施させていただき、多くの市民の方々に商工会議所事業の啓発を図ったところでございます。また、創業者等に対しては、「創業支援セミナー」や「チャレンジ商品事業」を展開し、起業支援を行いました。　
　特に本年は、6 月にＧ 20 サミットが大阪で行われ、ラグビーワールドカップも予定されています。2020 年には東京オリンピック・パラリンピック、そして2025 年には大阪万国博覧会が続きます。大阪万国博覧会決定により、会場となる夢洲には延伸により「大阪メトロ」から「けいはんな線」へは一本化が実施される予定であります。関西地域が動きだそうとしているこの時期を契機と捉えて、インフラの整備や設備投資が活発となり、それに伴い関西文化学術研究都市の整備やリニア中央新幹線を含む計画がより一層加速し、オール関西として活性化に取り組んでいただけることを期待しております。
　更に10 月には、消費税率引き上げが予定されており、円滑な価格転嫁への対応や軽減税率に関する準備などといった制度の仕組みや事務処理の変更等に関するセミナー等を開催し、いち早い情報の提供に徹し、スムーズな移行となるよう実施させていただきたいと考えております。
　また、4 月には統一地方選挙( 知事・県議会議員・市長・市議会議員) がございますが、本所におきましても3 年に一度の役員・議員の改選の時期となります。役員・議員・会員の皆様の絶大なご支援とご協力を賜り、円滑な改選をお願い申し上げます。
　今春には「平成」が終わり、新しい時代が幕開けいたします。本所は、昭和60 年に設立し、本年で34 年を迎えます。新元号を迎えるにあたり、「温故知新」、平成の30 年間を顧み、本所の使命を今一度再認識し、「会員様あっての商工会議所」を実践するべく、会員事業者様の実態に即した支援や会員交流事業に傾注し、会員増強について着実な成果を出せるように努めて参る所存でございます。
　最後になりましたが、本年も、役員・議員をはじめとする会員の皆様方の声を拝聴し、各種事業を展開し、広報活動や事業者様からの相談事業等に取り組んで参ります。商工会議所の使命は、地域の事業者様に寄り添いながら、変化の波を新たな成長へと繋げていく動きを後押しするものであります。それがひいては地域経済の活性化に繋がりますので、何卒、皆様のより一層のご指導とご鞭撻をお願い申し上げます。
　皆様のご健勝と事業の更なるご発展を祈念致しまして、新年の挨拶とさせていただきます。